コーヒーと本があれば基本的に幸せ(出来ればiPhoneも)

より個人的なことを書くために、ボドゲブログから独立させたブログ。カフェと読書記録とアプリとその他つれづれなることを……

『Two and One Thousand ~二ノ宮双葉について私が知っているほんの少しのこと~』あとがき的ななにか

――自分で書いたものに自分でボケてツッコむコーナー再開です。

作者「そんなわけで、ひさびさに聞き手というか、ツッコミ要員の女1さんの登場になるわけです」
女1「てか、私、もう名前出てるんだから千尋で良くない? 今回の作中では『セン』だけどさ」
作者「あれは双葉が付けて気に入ってるあだ名、という設定です」
女1「そうなんだろうけど、『設定』って言っちゃうとなぁ……」
作者「今回のAfter-talk『ほしあいのカニ』の番外編1にあたる↓の作品」

note.com

――ほんとはショートショート程度におさめるつもりだった……

作者「これあれですよね、講座やゼミの課題として出した小説だったら講師の先生にけちょんけちょんに言われるやつですね。モチーフがストーリーに絡まってとっ散らかって。『水』『川』『釣り』『さかな』くらいなら何とかキレイになった気も」
女1「『ジンジャーエール』はあれでしょ? くるりの『ばらの花』からでしょ」

ばらの花

ばらの花

  • provided courtesy of iTunes

作者「いつか使いたかったの『ジンジャーエール』!」
女1「あ、そっすか……てかアレなんすか、最初の記号的でひたすら韻を踏んでくる情景描写――その後の次の双葉の人物描写は意外とシンプルだし」
作者「これはあれですね、描写で人物をぽっかり浮かびあがらせたかったのにそれに失敗しただけですね。学校から双葉に会うまでの流れが好きなので削らずそのままで……最初の一行目はめっちゃ書き直してるので、その後のほうにまで気が回らないというヤツですなきっと。まぁ前半部はともかく超短編のつもりの描写をしてる……『含蓄』→『忖度』のセリフの流れとかは完全に音とか語感でそのセリフ言わせてるので、ナラティブ的なバックグラウンドがないんだよなぁ……」
女1「……そういえば、彼女への「線のように細い」って表現も、他に対比する『太い』あるいは折れて壊れる、とかそんな何かに繋がらないのよね……」
作者「ギリ『渓流釣り用の竿』に繋がってる、はず」
女1「『一度だけ父親に渓流釣りに連れていかれた話』はカットしてたじゃん……」

――『ほしあいのカニ』で出せなかった設定をともかく入れ込んだ

作者「カットした話といえば『ほんとはジンジャーエールじゃなくてビールが飲みたかった』ってセリフを入れて、本編『ほしあいのカニ』のビールを飲むところに繋がる……なんて考えてたのですが、どーしてもセリフに落とせなくて」
女1「双葉は私にビール買ってこいなんて言わないでしょ」
作者「そうそう、そういう話も書きたかったんだけどね……」
女1「私の親が離婚協議中(『お話合い』)ってのも一瞬しか出てきませんが……」
作者「うん。結局母親が親権持って、奨学金で大学行って、でも父親にこっそり援助してもらって声優の養成所に通って――『ほしあいのカニ』ではその父親が再婚するから援助も打ち切られそうってなバックグラウンドがありまして――」
女1「それ本編でも出てこない話ですけど……」
作者「あなたが作中で本音に近いところを直接言うわけないでしょう」
女1「いや、感情を吐露するような場面を作ってよ……」
作者「あ、双葉が言ってるあだ名『セン』はもちろん『千と千尋の神隠し』からなんで、二人が出会ったのが『5月(さつき・May)』というジブリ的な小ネタもチラっと入れてます」
女1「……そっちは、要るの?」
作者「要るかどうかと分からない点で言えば、もう少し百合っぽくはしたかったんですけど……ほら、千尋ちゃん家は離婚協議中で、男性に否定的なところがあるんだけど双葉に対しては『惹かれてるんじゃなくて、違う世界が知れて楽しいから』って言うだろうなぁと思って――こっちも憧れどまりかなぁ、と」
女1「ハイハイ恋愛体質じゃなくて悪うございましたねぇ(じゃあ素直に素直なキャラに作ればいいじゃん)」

――場面は別作品(W010)から借りてきた

作者「河原で女2人が話すシーンってのは別の話から借りてきて――というかあっちをボツにしてこっちの作品番号にしました。もとは直接話すんじゃなくてサイマルラジオを通して、好意を持っていた後輩のトークを聴きながら……って状況なんですけど」
女1「読み手的にはどーでもいい情報だけど、書き手的には重要なんね?」
作者「3月のさわやかな季節に合わせたシチュエーションだったのにねぇ……ラストシーンで堤防沿いの桜並木を咲かせるみたいな演出する予定でさぁ、スピッツの『ロビンソン』16秒間イントロのアルペジオでラジオごしに告白されるシーンがさぁ」
女1「(無視して)それで幻想的な感じにしてるんですね最後」

ロビンソン

ロビンソン

  • provided courtesy of iTunes

作者「別に「河原の道を自転車ではし」ったりはしないんですけど……元のシーンが『ホワイト』デーに合わせてるから『白々しい』って表現で残してるんだっけかな? 一白、二黒、だからだっけ?」
女1「いや知らないわよ……てか今回の最後のシーン、描写的に私は釣られる魚じゃない? 双葉の手を掴んで「売春なんかやめて私と付き合って!」とか言って連れ去った方がドラマチックだった?
作者「あ~ぁ(考えてなかった)」
女1「ああ(考えてなかったな)」
作者「『鱗』を描写に入れ込むことしか考えてなかったわ」
女1「今度は秦基博かよ」

鱗(うろこ)

鱗(うろこ)

  • 秦 基博
  • J-Pop
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

女1「どうせ私は「鱗のように身に纏ったものを捨て」ることができなかった、とか言うんでしょ大体分かってるわよ」
作者「あぁ……まぁでも近くに女装した一ノ瀬くんいるから、やっぱダメだわ」
女1「は?」
作者「大柄で、黒髪ロングの女性?とあなたがすれ違うところ書きたかったんだけど作中には入らなくてさ」
女1「えっと」
作者「双葉の次のお客さん……っていうか客じゃなくて……ま、ふたり、幸せに駆け落ちするでしょう姉さん女房だし」
女1「は?!」
作者「同学年だからって同じ歳と思うなよ、みたいな?」
女1「裏設定暴露しちゃっていいの?」
作者「一ノ瀬唯人くんと二ノ宮双葉さんの『六本木心中』な話は書くつもりないので、いいっしょ」
女1「女装してる理由だけでも教えてほしいわ……」
作者「理由はあるけど……話が長くなるから終わります! ちまちまと本編の2版作業に入ったり、次の話書いたりしますので、今後ともよろしくお願いします!」

女1「次の話はたぶん三と四の人が出てくると思います!」

作者「いうなよ……」

note.com