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より個人的なことを書くために、ボドゲブログから独立させたブログ。カフェと読書記録とアプリとその他つれづれなることを……

Story of the yearの名曲「Anthem of our dying day」を和訳してみた。

日々生きていくなかで、納得できないことってありますよね?
私はついこの前、Story of the yearの名曲「Anthem of our dying day」の和訳が急に気になって探してみたのですが……トップ、その次に出てくるブログどちらも日本語訳がヒドイ……そんなわけで、ないものは作ればいいじゃない精神で、やってみましたやっちゃった。*1

 


www.youtube.com

The stars will cry the blackest tears tonight
And this is the moment that I live for
I can smell the ocean air

今夜、星たちは黒い涙を流すだろう
オレはこの時のために生きてきた
ただ海の匂いを感じている

Here I am pouring my heart onto these rooftops
Just a ghost to the world
That's exactly what I need

ここから、あいつらの家の屋根にオレの心臓をぶちまけてやろう
幽霊のように世界を巡る
それだけが、オレに必要なものなんだ

From up here the city lights burn
like a thousand miles of fire
and I'm here to sing this anthem
of our dying day

この上から見おろせば街のあかりは燃えるようにひかり
見渡す限りの炎が大地を覆っているかのようだ
オレはここでアンセムを歌う
オレたちが死ぬゆく日のうたを

For a second, I wish the tide
would swallow every inch of the city
as you gasp for air tonight

オレは望む、一瞬で波が
街の隅々まで吞みこみ尽すことを
あんたが一息吸いこむように――たった一晩でね

I'd scream this song right in your face if you were here
I swear('cause then) I won't miss a beat
because I never have before 

あんたがここにいるならば、眼の前でこのうたを叫んでやるよ
オレはためらわない
オレは前から何も持っていないのだから

あとがき的感想

"pour my heart" を「私の心を打ち明かす」とせず、「心臓を注ぐ」と考えると、スクリーモっぽい中二病感が出てると思ってそうしました。これによってなんとか意味の通る訳が完成した気がします。自らの心臓を捧げることで、ヒトを越えることができる、Black Magic的な。
そうして"just a ghost to the world”を"just (as) a ghost to (fly) the world”として翻訳→次の"from up"を素直に「上から」と訳せる(幽霊視点だから)のです。

"I wish the tide would swallow~"は、"I wish the ground would me up"つまり「穴があったら入りたい」の変形であると解しました。「恥知らずのあいつらを全部波に沈めてしずめてしまいたい」くらいの意で。なので前の”like a thousand miles of fire”に原文にはないけど空と海(波)の対比で「大地」をあえて訳に入れてます。
難しかったのはこの後の「you」で最初、Iでない他者か街の住人くらいに思っていたので、普通に"you gasp of air"は「おまえは息もたえだえだ」くらいに訳していたのですが、それでは"right in your face if you were here"の訳がうまくいかず……前述の考え方を使い、"you"を神か悪魔的なものにしてやって意味を通しました。"right in one's face"は”right in front of”と同義と考えて訳してます。

CDのライナーノーツでは"I swear"となっていますが、10 years laterバージョンでは" 'Cause then”になっているようです。日本語訳ではあまり変化はないと考えますが。
あと"I won't miss a beat"の訳し方が……ライナーノーツの和訳では「ビートを外さない」、他のブログでは「鼓動を失っても」となってます。前者はいきない「ビート」ってなんだよって感じだし、後者は歌詞前半の”Heart”を受けての訳でしょうが、それでは「would not」が訳せてない。素直にイディオム("not miss a beat")とし「躊躇わない」としました。

いかがでしょうか。いや、自己満足なのは分かってますが、どうしてもやってみたかったんです……

 

Anthem of Our Dying Day

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  • ストーリー・オブ・ザ・イヤー
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Anthem of Our Dying Day (10 Year Version)

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*1:

(*)「はてなブログ」さんはJASRACと歌詞の掲載について包括契約をしているそうなので、ワーナー版のCDのライナーノーツから歌詞を引用しました。

https://www.jasrac.or.jp/news/20/ugc.html