『ほしあいのカニ』After-talk3(たぶん人物設定の話)
――そういえば、と、総入れ歯って似てますよね?
作者「いま映画の『宇宙でいちばん明るい屋根』観ながら書いてますが、そういえば屋上が舞台って多いですよね」
作者「憧れたなぁ、学校の屋上。自分の学校は小中高、全部立ち入り禁止だったから」
女1「――ってかサブタイひどくないですか?」
――「絶望した人の涙を拭くハンカチになりたい」
作者「この話『ほしあいのカニ』には元々W008.5のナンバーを振っていて、つまり元々作品008の派生で」
女1「はぁ。読み手には全くどうでもいい情報ですがなにか」
作者「もとのそちらのほうのテーマが『女の子ひとり救うために男一人の人生じゃ足りないけど、二人ならどうだろう』ってのがあって」
女1「意外と重たい話」
作者「で、その派生元の作品008の劇中劇で「女1に男2(オカマ)が、不能の彼氏をイカに勃たせるかをバナナを使ってレクチャーするシーンで、男1(童貞)は横でわんこそばのように失敗のバナナを延々食べさせられてる、ってとこを書いてるとこで思いついたシナリオでね」
女1「驚きの軽さ!」
作者「じゃあ逆に男ひとりを救うのに女はひとりで足りるのかな?」という出発点」
女1「その話、この後にちゃんと人物設定の話につながります??」
作者「『ほしあいのカニ』のなかで出てくるオリジナルアニメ『ドイルとトリニーの事件簿』ドイルは元ネタもちろん『コナン』だけど、トリニーは鳥取県のゆるキャラ『トリピー』と、もうひとつは単語の『トリニティ』がもとで」
女1「はいはい」
作者「トリニティ、つまり三位一体。この物語の登場人物はひとり、男1だけで、あとの二人は役割の子なのです」
女1「……まぁそれは知ってましたけどね」
作者「正確にいえば、人格を与えられているのが男1、素になっているのが『H先輩』というわけです」
作者「あとの二人には設定はあるんですけど」
女1「ストーリーに入ってない設定も結構あるよね」
作者「それ出しちゃうと、あなたが主人公になっちゃうから」
女1「いっそそうしなさいよっ! 私(女)を救う物語になさいよっ!」
作者「まぁでも救えなかったのよ。だからウルトラCを使った。飛ぶことを止められないのなら――」
女1「死なない程度の高さに変えればいい?」
作者「最初はクッション(着ぐるみ)を用意してたんだけど、ラストで男1が着ぐるみで出るのはどうだぁ?と」
女1「……私はいいのかよ」
――そいえば『48(仮)』っていう伝説のクソゲーがあったよね
作者「24歳って設定、最初は『48』って数字から出てきたものような」
作者「仮タイトルのひとつに『カニと祈りと48(フォーティーエイト)』って記録が残ってる。
女1「48手?」
作者「お、初めて意見があった!」
女1「あんたが作ったキャラやねん」
作者「昔、TBS『世界遺産』ていう番組で、確かインドネシアかミャンマーの寺院だと思うんだけど、結婚初夜を迎える夫婦がその寺院の外壁に掘られた体位の絵を見て回って学んだ、みたいなこと解説されてて……メモでもとってあればネタで使えたんだろうけど……」
女1「あんた昔からネタはあれこれ探すクセにメモ取らない性分だったのね」
作者「『口伝できないのなら、彫って残せばいい』ってナイスな発想だなと真面目に思った記憶はあるんだけど……この話がストーリーに組み込めたらなぁ。あとはAKB『48』とか。ドルオタキャラが書ければこのタイトル採用したかもしれんけど……」
女1「あ、24歳ってあんたが筆を折った歳じゃなかったっけ?」
作者「唐突にえぐってきよる……1年前から折った筆をテープで直して書いてるよ」
女1「『ジョゼ』も24歳だっけ?」
作者「『ジョゼと虎と魚たち』のジョゼも24歳の設定だったはず……アニメ見に行けなかったな」
女1「それから、24歳って、彼の享年だっけ?」
作者「いや、それを知ったワタシの歳だったかもしれない」
*『ほしあいのカニ』本編はこちら↓
『ほしあいのカニ』After-talk2(なんとなく作品ベースの話)
作者「……えっ、毎度その入りで行くんすか?」
*noteから移動してきました。自分で作った作品を自分で解説する恥ずいコーナー。
――ベースデザインの縦糸は『Lain』横糸は『セントレイ』
女1「ベースはやっぱりアニメ作品なんですね、私も声優志望の設定ですし」作者「ほぼ隠さず、分かる人には一発で分かるようになってる、はず!
なんで言ってしまうと『Serial Experiments Lain』をパクーー下敷きにしてます」
女1「一瞬良くないワードが聞こえましたけど……作者好きですもんね『Lain』」
女1「まんまじゃないですか?!」
作者「ネオンサインのカットも出てきますしね。最初は屋上→屋上のつもりだったんですけど、男1が飛び込んだ後、姿を見せないんですよ。書いてるうちにこれは『全滅エンド』解釈が強すぎるなと」
女1「全滅……ってかラストシーンで舞台上に私しかいないってやりづらいわ」
作者「というわけで、いろいろな意味でタッパ的にちょうどいい(?)歩道橋ラストとなりまして」
女1「それって、あっちの世界とこっちの世界が繋がるって意味もあります?」
作者「それは上演する側の解釈次第ということで。私のなかの答えはありますけど要りませんね」
女1「繋がる、といえばサカナクションさんの『セントレイ』?」
作者「やっぱり物語の最初はドラマティックであってほしいじゃないですか。いい曲ないかなぁと探してたところにあったんですよ、入りからインパクトがあって歌詞もマッチする楽曲が!」
女1「なんで上演前提で曲探ししてるのよ……」作者「サガ、かな(笑)『Lain』最初のシーンで飛び降りる女の子が『四方田千砂(チサ)』で主人公が『岩倉玲音(レイン)』っていう名前なのを思い出した時、バシッとつながったんですよ!」
作者「千(砂)と玲(音)=セントレイ=センとレイ=線と〇、じゃないですかって!」
女1「はぁ……それで私の名前、『岩倉千尋(チヒロ)』なんですね」
作者「まぁ……そこは分かりやすくてもいいかと」
女1「……名無しよりはいいかな」
――メインモチーフは欄干(縦格子)、『浮かび上がる文字』
作者「格子のモチーフは前々から温めてたものなんですが……いま屋上にある欄干って転落防止のため結構なタッパがあるフェンスとかなんですよね」女1「越えられない(苦笑) だから年代物のビルの屋上って設定……あとネオンサインか」
作者「欄干から伸び上がるシーンはこれまた『Lain』のシーンのままで、この時千砂ちゃんは欄干を持っている反対の手にメガネを持っているんですよね」
女1「……20年以上前の作品とはいえ、似すぎて怒られないですか?」
作者「オマージュってやつですよ! それにほら、あっちは設定年齢たしか14歳だから! JCだから!」
女1「でも、『浮かび上がる文字』ってのも『Lain』で出てくるコミュニケーション・レイヤーのひとつですよね」
作者「う、うちのはwired出てこないし、レイヤーという概念は使ってないし(汗)」
作者「ともあれ、照明や美術は範疇外なので、誰かが上手にイメージを膨らませてくれるのを祈ってます」
女1「『格子』はなにかに気付かぬうちに囚われているイメージ表現ですよね」
作者「自由を制限するものだけど、それを越えてしまうと死んでしまう――鴻上尚史さんの『天使は瞳を閉じて』に出てくる『壁』に似てますね」
女1「欄干は基本カンタンに越えられますけどね」
作者「タイトルが似てる、ふみふみこさんの『そらいろのカニ』にも格子のモチーフが出てきますけど……あれは本当に偶然の一致ですハイ」
――当初のキーワードは「カニ」と「えすいばつ」
女1「しかしどうして『カニ』?」
作者「いや、今となっては私にも分かりません……」
女1「ちょ――いいのそれで?」
作者「いや、なにもかもかここからスタートしてるので良いも何もないというか……」
女1「えすいばつ……セックスのことですよね? これ『荒ぶる季節の乙女どもよ』ででてきた言葉――ということは最初のカマシも岡田磨里さん意識してますね」
作者「(咳払い)『カニ』より遥かにイメージをつなぎやすいね、こっちは。(手を)『繋ぐ』(心・身体を)『許す』『バツ』とか、象徴として『ダンス』が出てきたりして」
女1「ダンス?」
作者「動物の、求愛のダンスとか、あるでしょ? あとちょっとひねって2章に出てくる『祈り』って単語にもつながるんですけど――」
女1「どうせ『セックス』なら『カニ』より軟体系の……『イカ』とか?」
作者「えっ……うわ、ないわ」
女1「あ゛ぁ?」
作者「……センスないわ」
女1「なんばゆうとっとやコラぁ!」
*『ほしあいのカニ』本編はこちら↓
PA!(Pickup Album)5月版 Ryu Matsuyama『Between Night and Day』
5月の爽やかな風。そんな突き抜ける風のようでいて、どこか賛美歌的なゆらぎのあるヴォーカル。どこか変わっているようでいて、でもポップな聴きやすさもあるアルバム。
今回珍しく日本語詞があるのですが、日本語のほうが英詞よりも違和感が出るのが不思議(日本人がうたってるのに)。
Ryu Matsuyama「Footsteps」Music Video
「2018年6月のサマリーてきな何か」ってか読書記録
相変わらずAudibleでしか読めて、というか聴くしかできてないのですが……
6月の読書メーター
読んだ本の数:2
読んだページ数:224
ナイス数:6
ライフハック大全―――人生と仕事を変える小さな習慣250の感想
Audible で2回読了。部分的には3回聴いてる。使えるかもしれないtipsもたくさんありましたが、セクション0の「人生を変えるライフハック」が一番の自分の課題にして、肝ではないかと思いました。「時間の使い方を極端にする」「決断するスピードを加速する」「使っている言葉を変える」「メモを持ち歩く」「自分のなかのヒーローにきいてもらう」「機会には全てYESという」など、分かってはいても出来ていないことばかりですが、考え方を変えれば出来れば生活に変化をもたらすことが出来るのだと良い方に捉えることにします。
読了日:06月14日 著者:堀 正岳
仕事の「生産性」はドイツ人に学べ 「効率」が上がる、「休日」が増えるの感想
Audible で1回聴了。あまり期待してなかった割には参考になりそうな点が多くて良かった。部下に仕事をしてもらうにはアサインメント、意義、期待している成果をはっきり説明しなきゃいけないなと反省。ただ著者のメッツラー社での経験なので、「ドイツ」とまで括ってしまっていいのかというのは少し疑問がありつつ…
読了日:06月04日 著者:隅田 貫
読書メーター
PA!(Pickup Album)4月版 Anat Cohen & Fred Hersch『Live in Healdsburg』
春の日、柔らかな陽光のなかでぼんやりと聴いていたいピアノとクラリネットだなぁと思ってセレクトしていましたが…もう6月も終わりですねf^_^;
◯Child’s Song / Anat Cohen & Fred Hersch
Fred Hersch with Anat Cohen - Child’s Song (Fred Hersch)
the ウラシマ'S「正しい街」『アダムとイブの林檎』~水曜日のMuses~
発売からほぼ1ヶ月を過ぎ、少し時期を逸した感の紹介とはなりますが…椎名林檎トリビュートアルバムよりファーストトラックです。
っていうか、この「the ウラシマ'S」のメンツがすごい(Vo.草野マサムネ from SPITZ、Dr.鈴木英哉 from Mr.Children、Gt.喜多建介 from ASIAN KUNG-FU GENERATION、Ba.是永亮祐 from 雨のパレード)。ラジオから流れてきた声で最初スピッツがカバーしたのかと思い、それはそれですごいのですが、まさかのメンバーでしたf^_^;
草野マサムネさんの歌声で、なんとなく幻想的な雰囲気に。
◯正しい街 / the ウラシマ'S
theウラシマ’S - 正しい街 (椎名林檎トリビュート・アルバム『アダムとイヴの林檎』より)