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2025年6月に読んだ本(By 読書メーター)

最近、読書メーターの255文字制限がいよいよ辛くなってきた。嫌ならこのハテブとかnoteとかで書けばいいっちゅうハナシなんですけどね、まぁ長く続けているので捨てがたいといいますか、、。

6月の読書メーター
読んだ本の数:5
読んだページ数:1136
ナイス数:9

中央公論 2021年 09 月号 [雑誌]中央公論 2021年 09 月号 [雑誌]感想
森田真生×斎藤幸平の対談を読む(『生きるための読書』で引用されていたので原典を確かめに) 同書で津野海太郎が指摘していた通り、二人の議論は平行線のままだった。達観の域に達している森田と、達観には早いとする斎藤。超人間的領域まで拡張するか、人間の責任を明確にして問題解決に専念するか。しかし森田が指摘する通り、なにを「問題」と設定するかでかなりの恣意性が生まれる。 それでも喧嘩別れにはならないのは、互いに「正しさを主張すること自体の危険性」を意識せざるを得ないからという現代的な部分も大きいと思う。
読了日:06月29日 著者: 
ラスト1行でわかる名作300選 (単行本)ラスト1行でわかる名作300選 (単行本)感想
図書館本。ラスト1行からの解説なので当然ネタバレからの解説となるが、そうなってもいいだろう有名作ばかりなので問題なし。全部読んでいなくても読んだ気になれる。解説にはジェンダー上の厳しい指摘が多く、多くは女性側の肩を持つが(『金色夜叉』のお宮とか)面白いのでありだと感じた。類書と異なっているのは「ノンフィクション」部門があることだろう。文学といえば現代では(近代)小説なので珍しいと思う。数々の名作を並べた上で、須賀敦子米原万理がラストを飾るところに著者のこだわりを感じる。どちらも我が本棚に積んでる本……
読了日:06月27日 著者: 
ラジオの、光と闇──高橋源一郎の飛ぶ教室2 (岩波新書 新赤版 2062)ラジオの、光と闇──高橋源一郎の飛ぶ教室2 (岩波新書 新赤版 2062)感想
ラジオ番組『高橋源一郎飛ぶ教室』の冒頭で読み上げられるエッセイを集めた本。番組はほとんど聴いていますが、文字で書かれていると紹介されている本や映画を探しやすくなるのでありがたい(巻末に参考文献的なリストがあるのも助かる)。 一番印象に残ったのは「小説家というお仕事」というサブタイトルが付けられた話。著者が小説を書くのは「かけがえのない場所」を作り読者と共有する楽しみを知ってしまったから。別の回で「もう帰るべき故郷がない」とも書いていますが、小説作品そのものが著者の故郷となっているのかもしれませんね。
読了日:06月24日 著者:高橋 源一郎
生きるための読書生きるための読書感想
図書館本。白眉は「静かなアナキズム」の章だろう。著者は、ミレニアム世代の「じぶんの心身を柔軟に使って考える」研究者の登場と「ますます息苦しくなる世界に押し潰されずにいるため」の(ある種実践的な)読書が、1970年代ごろに生まれた生活圏の小さな革命を目指すアナキズムのムーブメント『ベ平連』の目指した「小さな運動(革命)」との類似点を見出す。鶴見俊輔ブレイディみかこを通して、そこに行きつくところがスリリングな読書体験だった。結局、現代において世界を革命するのは、そこかしこに存在する文化のチカラなのだろうか。
読了日:06月11日 著者:津野 海太郎
鴻上尚史の具体的で実行可能!な、ほがらか人生相談――息苦しい「世間」を楽に生きる処方箋 (鴻上尚史のほがらか人生相談6)鴻上尚史の具体的で実行可能!な、ほがらか人生相談――息苦しい「世間」を楽に生きる処方箋 (鴻上尚史のほがらか人生相談6)感想
図書館本。人生相談がこれだけ有名になりバズっているためか、もう「鴻上さんにご相談するしかない」という複雑で重たい問題が多い。そんな痛切な悩みに寄り添いながら真摯に、そして長い文量で丁寧に答える姿勢がずっと続いてることが本当にすごい。あとがきの著者の悩み(重版かからない)を読んで申し訳ない気持ちに…でもこの本と前のシリーズ以外はちゃんとKindleで買っているのでお許し願いたい。。。
読了日:06月08日 著者:鴻上 尚史

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