コーヒーと本があれば基本的に幸せ(出来ればiPhoneも)

より個人的なことを書くために、ボドゲブログから独立させたブログ。カフェと読書記録とアプリとその他つれづれなることを……

『あなたは痛いと知っている』After-talk4

a-yuu0.hatenablog.com

女1「思ったんだけど……」
作者「なんですか?」
女1「この前あなた言ってたけど、Dさんが上から見下ろしてるシーン――腕組みしてるかもねって言ってたでしょう。それってもう旧アスカの登場シーンじゃないですか」
作者「ああ……確かに」
女1「年代的にエヴァはバッチリでしょう? TVシリーズは1994~95年だったはず」
作者「ま、迎合的なキャラでしたね」
女1「……(余計なこと言いやがったよコイツ)」

――ハゲとハレ

女1「ってかようやくⅡパートですか……最初は本の話ですね」
作者「はいはい、ちゃんと実際に出版されているものですよ」

 
 
 
 
 
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作者「私、図書室に入れてくれるように頼んだ記憶があるんですよね『あしたは晴れた空の下で』を。この作品で出てくる『ハゲ』の先生にね」
女1「……作中ではずいぶんな言いぐさですけど?」
作者「頼んだのは2年でしょうからね……まさかライバルになるとは」
女1「いや、ライバルではないと思うんだけど……」
作者「まだ母校にいるらしいんですよ、時間止まってんじゃないかなぁ彼の周り……」

――それはグーグル先生が現れる前の……

女1「それよりこの国語辞典がどうこうってなんですか」
作者「いや、いつか使えないかなと思ってたのよマジで。でもすっかりググレカスな時代になっちゃったじゃないですか。もうこんなネタは時代錯誤で使えんなと思って、ここで出してみました」
女1「はぁ」
作者「ほんとにそのページの変色が激しいの……みんな『性交』とか『セックス』とか調べすぎ
女1「……あんたもだよ」
作者「てへっ」
女1「せっかく作中ではぼかしてんのに……アカbanされたらどうすんの……」
作者「てへっ」

――真面目で親身で温かみのある良い先生でしたホントに

女1「第2パラグラフからの保健室のシーン、まぁ『保健室』ってちょっと学校内ではちょっと異質な空間と言えなくもないけど……ずいぶん毛色変わるよね?」
作者「根本は黒なのに真ん中は金髪、みたいな? 染め忘れたのかなぁ?」
女1「茶化してますけど、あなたの作品の話ですよ?」
作者「そうそう、長々と茶化してるんですよね……思ったよりノリノリで茶化してしまっただけで、『金隠し』ならぬ『照れ隠し』ですよ」
女1「……なんか他に言うことない?」
作者「……F先生、キャラを崩しまくってごめんなさい……」

――なんだかんだで苦労話

作者「じゃ、じゃあ、ここは解説させて下さい……たった2行程度なんだけど書き直しまくった個所があるんで」

さっき女子トイレから漏れ聞いた、レモン石鹸にくすんだ泡(あぶく)の噂話よりも、いま保健室の大きな玻璃(がらす)にうつる、中庭を闊歩する男子の一団の白々しい喧噪が僕には居心地の悪いモノだったんだ。

女1「とりあえず、『玻璃』は分かります。『玻璃も瑠璃も照らせば光る』」
作者「これがために『瑠璃』も後で出てきますが。『玻璃』をガラスと読ませるのはもちろん、はっぴぃえんどの『風をあつめて』を意識してます」

風をあつめて

風をあつめて

  • provided courtesy of iTunes

作者「ガラスの向こうにあるのは『摩天楼の衣擦れ』ではなく、『白々しい喧噪』となるんですけど、これに対応するのが『レモン石鹼』で、色、意味ともに正直ちょっと微妙なんですよね」
作者「それに女子グループの一種の陰惨さを知らないわけじゃないけど、男子グループの男社会的価値観に辟易しているから、それよりも女子の輪のほうがまだフィクションがある、というのを端的に表現するのが大変で」
女1「いまこの喋ったまんま書けばいいじゃない」
作者「いや、その……詩的ノスタルジーとか、ま、まぁ次いきます……」

ただ高きに登りて見下ろしたい猿山には居たくない

女1「あえてカギカッコ付けてないんですか?」
作者「引用元が分かる必要もないので……『高きに登る』つまり杜甫の『登高』です」

作者「この文章内の『猿』は杜甫の『登高』に出てくる”猿嘯哀し”から。後で出てくる”滾々(コンコン)”という表現もこれを踏まえています
女1「……ってか、くるりの『リバー』が今作のイメージ元ってのがないとまず出てこないよ」
作者「『リバー』は『長江』のことだったのかと自分で気づく……ちなみにこの『登高』も中学校の教科書で出てきたはずです」

――「せっかく隣同士だったのに、席が変わっちゃった」

作者「残り文字数が少ないので、もう次のパラグラフに……F先生の話(「僕」に元気がないとG先生が養護のF先生に話していたの)は実話ですけど、より事実を言うと2年生のどこかのタイミングでそれを私は聞いたはず……作品的にはどうでもいい話ですね。しかしまぁ些末なことでうじうじ悩むのもんじゃないですか学生時分って」
女1「――で、本当に、席が隣じゃなくなっただけってハナシなんですか?」
作者「……だって隣同士っていう最強のシチュエーションがなくなるんだよ! その間に物語が始まってもらわないと!
女1「やっぱりあんた少女漫画みすぎだわ」

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